ワクチン、予防接種。説明してますか?
5歳の娘は、先天性代謝異常なので、生まれた数日後から数え切れないほどの注射を打ってきました。検査検査検査・・・大人でも嫌になるぐらい、あちこちから頻繁に採血しました。赤ちゃんのうちは、針が刺さってから「エーーーーン」です。なんだかわからないけど、痛かったから反応して泣く。恐怖はありません。(多分)
でも2歳、、、3歳、、、雰囲気で感じ取って、恐怖で泣くようになります。「すぐおわるよ」「おわったらシールあげるから」という子供だましは聞こえてもいませんでした。
5歳の今、検査のための血液採取も年に数回になり、忘れた頃にやってくる予防接種。先日は風疹の予防接種を受けました。
泣かれても面倒なので、直前まで言わず、さっと終わらせようと思いましたが、、、風疹の怖さを説明して見ようと思ったのです。伝わらなくても良いから!
- これから打つ注射は「風疹」の予防接種であること
- 風疹は一度かかると免疫がつくこと
- お腹の中の赤ちゃんに感染すると赤ちゃんが病気で生まれてきてしまい、その病気は一生治らないこと
- 自分はかかっても治るけど、お腹のなかでかかってしまった赤ちゃんの病気は治らないこと
- 病気で生まれてきた赤ちゃんのお父さんとお母さんはずっと悲しい気持ちで過ごすこと
- 自分がかかったら、いつ、誰にうつしてしまうか分からないこと
- 今日の注射をがんばれば、自分が誰かに移す可能性がなくなり、結果として誰かの赤ちゃんを助けることになること
などを、わかりやすい言葉で簡潔に伝えました。
すると、やっぱり泣きはしたものの、接種後、腕をおさえながら「これで悲しむ赤ちゃん少なくなるかな」と、少し晴れやかな顔を見せてくれました。
どうせ伝わらない なんてことはないかもしれない
次女は比較的、わがままで意地っ張りな性格のため、どんな説明をしても「嫌なものは嫌だ!」と泣かれると思い込んでいました。結果は全くちがうものでした。
こちらの伝え方や表情や声で感じるのか、たまたまなのかはわかりませんし、次も同じ事になるとは限りませんが、意味や意義や想いを伝えるということを、諦めてはいけないと実感した瞬間でした。
幼いから、年寄だから、社長だから、新人だから、偉い人だから、チンピラだから、常連さんだから、敵だから、味方だから、親だから、などなど、、、いろんな理由をつけて「どうせ言っても伝わらないだろう」と諦めて、言葉を飲み込んでいることが意外と多いなと。
もしかしたら、伝わるかもしれない。もちろん、伝わらないかもしれないけど。
試してみる価値は、いつだって誰にだってあるんだな。
ほな!!!